推進体制
基盤技術研究所
自動車材研究所並びに産包材研究所が有しているコア技術は、自動車材/包材/産業材事業に固有で存在する必要な技術であるのに対し、基盤技術は各事業に共通する技術として、事業を支えるものです。これらの技術は、事業の持続的な拡大に貢献する重要な技術となっています。
2023年度に設置した基盤技術研究所は、基盤技術という切り口から製品にとらわれることなく、社外技術との協働も活用し、中長期視点での「事業拡大に貢献する新規ポリオレフィン材料」、「環境対応製品」に資する技術開発の推進により、材料/製品に新たな価値を付与・創出させる役割を担っています。
産包材研究所
ポリエチレン・ポリプロピレンは5大汎用樹脂の一角を成し、合成樹脂の中でも最も簡単な構造を有しており、世界中で幅広い用途に使用されております。産包材研究所では、お客様のニーズに合った重合処方、品質設計を日々、検討しております。
昨今、プラゴミをはじめとする環境問題が大きな社会課題として取り上げられる中で、ポリエチレン・ポリプロピレンに求められるニーズも大きく変化しております。
産包材研究所は、エボリュー®をはじめとする特徴のある材料の開発を進めることで、例えば、
- 高強度な特徴を生かした製品の薄膜化・軽量化のご提案
- リサイクル材の強度・成形性の改質によるアップサイクル化のご提案
- リサイクル性に優れたモノマテリアル包材のご提案
といった研究・開発に取り組み、資源の”3R”推進に貢献して参ります。
自動車材研究所
自動車材研究所は自動車分野を主とした材料開発を行っています。触媒・プロセス・材料設計・コンパウンドなど、長年蓄積された技術を更に発展させ、材料開発から成形技術に至るまで絶えず革新を追求することにより、お客様や社会のニーズに適したソリューションを提供しています。
ポリプロピレンコンパウンドについては、顧客のグローバル化に対応するため、国内の他、米国、メキシコ、タイ、中国、インド、欧州、ブラジルの8極でグローバルな生産・供給体制を確立し、さらに拡張していくための支援研究開発にも取り組んでいます。
次の時代に向けて、技術に立脚した新たな価値を創出し環境問題をはじめとする社会課題の解決に貢献するための研究開発を推進していきます。